KAAT神奈川芸術劇場プロデュース
『ライカムで待っとく』(2022年上演)
- 日時 2022/11/30(水)~2022/12/4(日)
- 会場 中スタジオ
- 料金 一般:5,500円/神奈川県民割引:4,950円/24歳以下:2,750円 /高校生以下:1,000円 /満65歳以上:5,000円
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KAme
先行 2022/9/17(土) 予定枚数終了 - 一般発売 2022/9/23(金・祝) 予定枚数終了
ニュース
当日券情報
前売り券販売終了後、残席がある場合のみ開演の45分前から、3階中スタジオ当日券売場にて販売いたします。
<上演時間:約1時間50分(休憩なし)>
※ご購入者名及び連絡先をお伺いいたします。予めご了承ください。
※未就学児の入場はご遠慮ください。
■各公演の開演2時間前まで前売り券をご購入いただけます。是非ご利用ください!
詳細>>https://www.kaat.jp/news_detail/2000
(払い戻し期間は終了いたしました)
『ライカムで待っとく』11月27日(日)~ 29日(火)公演の中止に伴う払い戻しのお知らせ
2022年11月25日(金)更新
11月27日(日)~ 29日(火)公演のチケット代金の払い戻しにつきまして、詳細が決まりましたのでご案内申し上げます。
詳細は下記をご覧下さい。
詳細>>https://www.kaat.jp/news_detail/2086
『ライカムで待っとく』初日延期のお知らせ
2022年11月24日(木)更新
KAAT神奈川芸術劇場<中スタジオ>にて、11月27日(日)から開催を予定しておりました『ライカムで待っとく』は、公演関係者に新型コロナウイルス陽性が確認された為、初日を11月30日(水)に延期し、開催させていただくこととなりました。
つきましては11月27日(日)~11月29日(火)の公演は中止とさせていただきます。当該期間のご来場を楽しみにされていたお客様には、大変なご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません。深くお詫び申し上げます。
尚、払戻し方法につきましては詳細が決まり次第、ホームページ等でご案内させていただきます。
十分な感染症対策を行い、万全の体制にて皆様に公演をお届けすべく準備してまいりますので、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
(払戻し対象公演)
11月27日(日)16時00分
11月29日(火)18時30分
作:兼島拓也
演出:田中麻衣子
出演:亀田佳明 前田一世 南里双六 蔵下穂波 小川ゲン 神田青 魏涼子 あめくみちこ
『ライカムで待っとく』作:兼島拓也 コメント
金平茂紀×兼島拓也 特別対談 Vol.1
金平茂紀×兼島拓也 特別対談 Vol.2
金平茂紀×兼島拓也 特別対談 Vol.3
金平茂紀×兼島拓也 特別対談 Vol.4
KAAT神奈川芸術劇場 RADIO KAAT Vol.6 ゲスト:兼島拓也さん
『ライカムで待っとく』稽古場映像
舞台写真・初日コメント
12/2更新
舞台写真掲載 撮影:引地信彦
初日コメント
開幕直前で足止めを食ってしまいましたが、ようやく、今日、スタート地点に立ちました。一年以上のあれやこれやがこうして日の目を見ることができてひと安心です。僕の書いた言葉が、僕の手を離れてどんどん拡がり、拡がる過程でいろんなものを取り込んで、とてもとても豊かで面白い作品になっていました。もがきながら迷いながら創り上げてきた痕跡があちこちに見えた気がして、そこにこそ日本と沖縄の未来についての微かな「希望」があるのではないかと思いました。
役者から放たれる鋭く強い矢が、観客席に突き刺さっていく様を、最後列から眺めていました。作者でありながら、迫り上がってくるものを抑えつけるのに必死だった瞬間も数多くありました。カーテンコールの拍手だけでは払いきれず、劇場の外にまで引きずっていってしまうような、そういう作品になっていると思います。これからご観劇になられる方にも、いろいろなものを持ち帰っていただけたら幸いです。
兼島拓也 (作)
1年以上にわたる兼島さんとKAATスタッフとの創作を経て、ついにこの日を迎えた、という気持ちです。
ずっと準備をしてきた中で、色々なことを考えたり、想像したり、目を向けたり、より深くそこに潜ってみたりしてきて、今日、初めてお客様が入った劇場で、作品として上演することが出来て、ひとまず良かった、と思います。
これからまた、役者の皆さんも含めて、進化していくと思います。進化というのは、おそらく、より現実とつながっていく、観客の皆さんと、劇場という空間にいる役者・スタッフの皆さんを含めた私たちが、この作品を通して何を感じられるのか。少し大きな言い方ですが、どんな明日を、どんな未来を迎えることが出来るのか。変化をもたらすことが目的ではありませんが、何か変わったり、気づいたりすることがあったりするといいな、と思っています。
田中麻衣子 (演出)
公演情報
誰も読もうとしなかった、読まれなかった沖縄(こっちがわ)の物語。
沖縄本土復帰50年となる今年、メインシーズン「忘」の第4弾は、沖縄在住の若手劇作家・兼島拓也が書き下ろし、沖縄に出自を持つ田中麻衣子が演出を手掛ける『ライカムで待っとく』です。
この作品は、アメリカ占領下の沖縄で起こった1964年の米兵殺傷事件を基に書かれたノンフィクション「逆転」(伊佐千尋著、新潮社・岩波書店刊)に着想を得て、当時の資料や、現代を生きる東京の若者たち、基地問題の専門家、同じ基地の町・横須賀に暮らす人たちなどにヒアリングし、田中と推敲を重ねながら、1年の歳月をかけて兼島が書き上げました。
この作品に通底するのは、「沖縄は日本のバックヤードではないのか」「沖縄の犠牲の上に成り立っている日本という国」という想いです。沖縄の過去と現在と未来が交錯するこの戯曲は、まさに複雑性を包含する沖縄と日本の国のあり方を直視する物語になっています。
兼島の筆致は軽快で時にユーモアに溢れ、ミステリータッチで、知らぬ間に私たちに「この国の在り方」について考えさせます。
沖縄で生まれ育った兼島だからこそ書ける視点、これまで誰も読もうとしなかった、読まれなかった沖縄(こっちがわ)の物語は、沖縄の人々から我々が鋭く問われている、今を生きる私たちの物語なのです。
演出家の田中とこの物語を紡ぐのは8人の俳優たち。出演する俳優の半数は沖縄出身です。ベテランあめくみちこをはじめとする、沖縄出身の俳優陣と、近年高い評価を得ている、文学座の亀田佳明、充実した仕事を続ける青年座の魏涼子、前田一世など素晴らしい俳優陣たちが揃いました。そして、音楽は数多くの演出家から信頼される国広和毅が担当します。俳優たちが三線を奏で、音楽により沖縄の世界が広がるところも見どころの一つです。
沖縄本土復帰50年の年、様々な視点から沖縄特集が組まれ、沖縄独特の文化が紹介されてきました。その終わりに、KAATから『ライカムで待っとく』をお届けします。
【あらすじ】
雑誌記者の浅野は、五八年前の沖縄で起きた米兵殺傷事件について調べることになったのだが、実はその事件の容疑者が自分の妻の祖父・佐久本だったことを知る。
佐久本やその共犯として逮捕された男たちの半生を絡めた記事を書きはじめる浅野だったが、なぜか書いた覚えのない内容に文章が書き換えられていた。そしてついにはその記事の中に、いつのまにか自分自身も飲み込まれていく。
過去と現在が渾然となった不可解な状況のなかで、沖縄が歩んできた歴史や現在の姿を知っていく浅野。記者として何を書くべきなのか少しずつ気づきはじめたとき、突然娘の行方がわからなくなってしまう。
混乱する浅野に、それは「沖縄の物語」として決められたことなのだと佐久本は告げる。その「決まり」に沿った物語を自身が書いていて、また書き続けていくのだと、次第に浅野は自覚していく。
◆「米兵殺傷事件」 1964年8月16日未明、宜野湾市普天間の飲食街周辺で、米兵2人と数人の沖縄人が乱闘し、米兵1人が死亡、1人が重傷を負った。沖縄青年4人(2人は徳之島出身)が普天間地区警察署に逮捕され、傷害致死罪で米国民政府裁判所に起訴された。事件は陪審に付された。 沖縄人に重罪を課そうとする米国人らが陪審員の多数を占め、評議は4人に不利な流れとなったが、無罪を主張する沖縄人陪審員・伊佐千尋の粘り強い説得で形勢は逆転し、傷害致死罪については無罪、傷害罪では有罪の評決に至った。しかし、同年11月の判決では3人に懲役3年の実刑(1人は猶予刑)という初犯としては重い量刑が下った。 殺傷事件と沖縄住民への差別意識が渦巻く陪審評議、その後の判決は米統治下に置かれた沖縄の過酷な現実を浮き彫りにしている。 ◆「ライカム」とは |
コメント
作:兼島拓也
生まれ育ったこの島が複雑で面倒臭いことなんてとっくの昔から知っていましたが、あと何十年ここで暮らそうとその全容を理解することはできないし、複雑さや面倒臭さが解消されることもきっとなくて、今回の戯曲の執筆は、そのことを改めて確認する作業でもありました。
もし私が沖縄に住んでいなければ、そして沖縄が複雑で面倒臭い場所じゃなければ、私にこのようなお仕事が巡ってくるなんてことはなかったと思うし、そういう意味で私は「基地に食わせてもらっている」のかもしれません。特権を享受しているのかもしれません。
その「特権」を観客の皆様にもぜひ存分に味わっていただきたく、沖縄の日常を描いた物語になるよう劇作に励みたいと思います。
演出:田中麻衣子
作家の兼島さんはどこか飄々としていてユーモア溢れる人です。台本の沖縄ことばでのやりとりには、そこでの生活があり、互いを大事にする優しさのようなものが通底しています。テーゲー(いい・加減)で愛すべき沖縄の人たちを、8人のうち半分が沖縄ネイティブの役者さんたちで。2022年のドキュメンタリーのような作品になると思います。
50年前、沖縄の人たちが想像した未来はどんなだったのでしょうか。
地上ではブーゲンビリアがひしめいて咲き、海ではジュゴンがゆっくりと泳ぐ、珊瑚でできた島のことです。
この作品が少しでも気になったら、どうか、足を運んでください。
プロフィール
作:兼島拓也
1989年、沖縄県沖縄市出身。
2013年に演劇グループ「チョコ泥棒」を結成し、脚本と演出を担当。沖縄の若者言葉を用いた会話劇を得意とし、コメディやミステリを軸としたオリジナル脚本の上演を行う。また、琉球舞踊家との演劇ユニット「玉どろぼう」としての活動も行う。脚本家として、NHK-FMシアター「ふしぎの国のハイサイ食堂」の脚本を担当。2018年、『Folklore(フォークロア)』で、第14回おきなわ文学賞シナリオ・戯曲部門の一席を受賞。その他2作品で同賞の佳作受賞歴がある。
演出:田中麻衣子
演出家。兵庫県宝塚市生まれ。Théâtre MUIBO主宰。日本大学芸術学部演劇学科卒業。
最近の演出作品に『七本の色鉛筆』、『パレードを待ちながら』、『A New Musical ゆびさきと恋々』、『地熱』、『怪物/The Monster』、『どうぶつ会議』、『Shakespear’s R&J』、『トミイのスカートからミシンがとびだした話』、『血の婚礼』他。2014年文化庁派遣新進芸術家制度でロンドンにて研修。
客席イメージ図
掲載情報
8/18 沖縄タイムス 兼島拓也さん公演紹介
10/7 東京新聞夕刊 兼島拓也さんインタビュー
11/2 神奈川新聞 兼島拓也さん、田中麻衣子さんインタビュー
11/7 InRed 公演情報
11/11 朝日新聞(神奈川版) 兼島拓也さん、田中麻衣子さん、あめくみちこさんインタビュー
11/14 毎日新聞夕刊 兼島拓也さんインタビュー
11/21 日本経済新聞夕刊 兼島拓也さんインタビュー
11/21 週刊エコノミスト 兼島拓也さんインタビュー
11/22 沖縄タイムス 兼島拓也さんインタビュー
12/ 1 琉球新報 兼島拓也さんインタビュー
12/ 6 毎日新聞夕刊 劇評
12/ 7 悲劇喜劇1月号 戯曲掲載
12/ 8 朝日新聞夕刊 劇評
12/ 9 朝日新聞(神奈川版) 劇評
12/14 毎日新聞(デジタル版)劇評
12/15 朝日新聞夕刊 劇評
2023
1/11 論座 兼島拓也さんレポート
2/ 7 悲劇喜劇3月号 劇評
2/13 テアトロ3月号 劇評
出演情報
11/ 6、13、20、27 RBCiラジオ「きゃんひとみの琉球花物語」長塚圭史 出演(マンスリーゲスト)
11/ 7 FMヨコハマ「ちょうどいいラジオ」 兼島拓也さん出演
11/11 NHK FM 「はま☆キラ!」 あめくみちこさん出演
<ご来場の皆さまへのお願い>
KAAT神奈川芸術劇場では新型コロナウイルス感染拡大予防対策を徹底し主催公演を実施します。ご来場前に必ず、劇場HPの「ご来場のお客様へのお願い」をご確認ください。
※誠に恐れ入りますが感染症拡大防止の観点より、お祝い花(ロビー花・楽屋花)、プレゼント、お手紙など差し入れは辞退申し上げます。
※上演中・開演前・休憩中・終演後を問わず客席からの舞台撮影はご遠慮いただいております。
【STAFF】
美術:原田愛
照明:齋藤茂男
音楽:国広和毅
音響:徳久礼子
衣裳:宮本宣子
ヘアメイク:谷口ユリエ
沖縄ことば指導:南里双六
演出助手:相原雪月花
舞台監督:藤田有紀彦
主催・企画制作:KAAT神奈川芸術劇場
公益社団法人全国公立文化施設協会
共催:YPAM実行委員会
「公文協アートキャラバン事業 劇場へ行こう2」参加作品
文化庁 統括団体によるアートキャラバン事業
(コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業)
YPAM2022 連携プログラム
スケジュール
開場は開演の30分前
◎=託児サービスあり 公演1週間前までに要予約・有料(マザーズ0120-788-222)
E=英語字幕付(With English subtitles)
チケット
チケット発売日 |
KAme先行(かながわメンバーズWEB先行販売): 2022/9/17(土) ~ かながわメンバーズ入会はこちら一般:2022/9/23(金・祝) |
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チケット料金 |
全席指定(税込) ※神奈川県民割引はチケットかながわの電話・窓口にて9月17日より取扱い(前売のみ、枚数限定、要住所確認) |