KAAT×唐ゼミ☆『唐版 滝の白糸』
☆11/13上演後に現代美術作家・やなぎみわ氏と演出・中野敦之氏のアフタートークが決定!
- 日時 2013/11/9(土)~2013/11/17(日)
- 会場 大スタジオ
- 一般発売 2013/7/7(日)
KAAT神奈川芸術劇場は主催公演として、「劇団唐ゼミ☆」との合同公演『唐版 滝の白糸』を上演します。
横浜国立大学の教授であった唐十郎(からじゅうろう)のゼミナールをもとに発足し、以来、青テントを携えて各地で野外公演を行い、唐の系譜をもっとも色濃く継ぐ演劇集団として活躍の幅を広げてきた「劇団唐ゼミ☆」。この度、KAATはこの地元横浜を活動の拠点とする「唐ゼミ☆」とともに、1975年の初演以来、数々の上演を重ねてきた傑作戯曲『唐版 滝の白糸』に挑みます。
唐十郎の愛弟子、劇団主宰・中野敦之による的確なテキストの解析と、それに基づく演出、劇団員の若く鋭い感性で、劇作家・唐十郎の天才性と普遍性を改めて世に問いかけます。また、客演として、唐が本作を執筆する際に「銀メガネ」役のモデルとされたという逸話を持つ大久保鷹を「銀メガネ」役に迎えます。KAATと演劇界の次世代を担う若き劇団がタッグを組んで挑む、『唐版 滝の白糸』。ぜひ、ご期待ください。
作・監修 /唐十郎 (からじゅうろう)
演出/ 中野敦之 (なかのあつし・劇団唐ゼミ☆主宰)
【キャスト】
大久保鷹(銀メガネ役)
禿恵(お甲役)
西村知泰(アリダ役)
安達俊信
重村大介
熊野晋也
入谷入山
鷲見武
東侃輝
松田信太郎
中川慎太郎
金純樹
野澤健
どいたかふみ
山根久央
増田侑真
岩田カブー
塚本周作
徳永翔
中林数貴
松永欣也
八重柏泰士
ワダ タワー
広瀬慎一
古屋亢信
北澤雅章
KAATとの合同公演を張り、劇場用作品『唐版 滝の白糸』の決定版を披露します。何も持たぬ者たちが唯一“血”を武器に世界に虹をかけるという、激しく、美しい劇です。唐作品はわけがわからない、テントは怖い、と思っている人こそ来てほしい。これは、現実に違和感を感じて生きているすべての人たちのための公演なんです。(劇団唐ゼミ☆主宰・中野敦之)
●KAAT「3つのつくる」に基づく開催趣旨
本公演はKAAT神奈川芸術劇場が、創造型劇場として掲げている「モノをつくる・人をつくる・まちをつくる」というミッションに基づき、劇場のスタッフたちが若きアーティストと手を携え、共に創造することで、新しい感性の舞台芸術を創りだすこと、舞台に関わる次世代の人材を育てること、そして、地元横浜を拠点とする劇団及び大学と連携することで、人と街の活力を高めることを目指します。
●劇団プロフィール
『劇団唐ゼミ☆』 (げきだんからぜみ)
横浜国立大学の教授(1997年10月就任~2005年3月定年退職)であった唐十郎ゼミナールをもとに発足。代表・中野敦之。2005年の唐退任とともに、劇団化。主に青テントで唐十郎作品を上演。2005年の新国立劇場プロデュース公演以降、横浜、東京、長野など全国各地で積極的に活動し、2009年浅草にてオカマ100人芝居『下谷万年町物語』上演、2011年横浜にて『大唐十郎展』開催、2012年初の唐十郎書下ろし『木馬の鼻』を上演するなど、活躍が目覚ましい。
WEBサイト http://www.karazemi.com/
●作品について
『唐版 滝の白糸』(からばん たきのしらいと)
戦後の日本を代表する劇作家、唐十郎によって書かれた戯曲で、アートシアター新宿文化主宰の葛井欣士郎と演出家・蜷川幸雄、唐が結成した「花の社交界」によるプロデュースで蜷川によって1975年初演された。唐が泉鏡花の「義血侠血」に想を得て大胆に構成した作品、で、初演時には映画の撮影所で大掛かりな舞台装置を用いて上演され“演劇スペクタクル”と称賛され、以来数々の再演を重ねている。
●あらすじ・・・
舞台は長屋の立ち並ぶ、路地裏。今はゴーストタウン。この町で育った青年・アリダは、アリダの兄と心中を図って生き残った兄の恋人・お甲との約束を胸に、なけなしの10万円を携えて帰ってきた。10万円はお甲に渡すための養育費。しかし、約束の場所には、かつてアリダを誘拐した銀メガネが現れる。10万円を狙う銀メガネは、アリダとお甲に割って入る。さらに、謎の小人たちも登場し、アリダをめぐる銀メガネとお甲の争いは頂点に達する。その時、突如工事人夫たちが現れ、町は破壊され、銀メガネ、アリダも取り押さえられてしまう。お甲は、人夫たちに一矢報いるために自らの手首を斬り “血の水芸” を披露するのだった・・・。
●演出にあたって・・・
一見、アリダを巡るお甲と銀メガネの争いを軸に物語を展開させながらも、実は、社会の底辺に暮らす弱き人々と、町を壊しにくる工事人夫に象徴される権力との闘いを描いた作品です。
精緻に台本を読み込んでいけば、登場人物たちが口にする科白には、「どんなに寂れた街の地下にも、熱い鮮血が流れている」「虐げられた人々にも、闘いのための最後の手段は残されている」という作者の明快で力強いメッセージが秘められていることがわかります。唐作品が持つ古典的な物語構造をわかり易く示しつつ、作品に隠されたメッセージを感動のうちに観客の心に届けていくことが今回の公演の目的です。
(劇団唐ゼミ☆主宰・中野敦之)
【スタッフ】
美術:車田幸道
照明:大石真一郎
音響:金川美咲
舞台監督:齋藤亮介
衣装:本永惠子 羽尻真季 林理紗
ヴォイス:やまもとのりこ
劇団制作:津内口淑香 椎野裕美子
劇団演出部:中條愛
制作:小沼知子
技術監督:堀内真人
事業制作・統括:崎山敦彦
宣伝美術:柳沼博雅
写真:首藤幹夫
主催:KAAT神奈川芸術劇場(指定管理者 公益財団法人神奈川芸術文財団)
企画製作:KAAT神奈川芸術劇場、劇団唐ゼミ☆
協力:国立大学法人横浜国立大学
スケジュール
11.10(日)14:00★
11.11(月)19:30
11.12(火)休演
11.13(水)14:00☆
11.14(木)19:30
11.15(金)19:30
11.16(土)14:00
11.17(日)14:00
☆11/13上演終了後
現代美術作家・やなぎみわ氏と演出・中野敦之氏によるアフタートーク決定!
※開場は開演の30分前
※★印の回は託児サービスあり。
公演1週間前までに要予約・有料
マザーズ 0120-788-222
チケット
当日券 |
全公演、開演60分前より建物5階大スタジオ受付にて発売いたします。
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チケット発売日 |
かながわメンバーズ入会はこちら
一般:2013/7/7(日) |
チケット料金 |
(全席自由・整理番号付)
一般 3,500円
学生 2,000円
当日 各+500円
※学生券は当日窓口にて学生証呈示
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