KAAT神奈川芸術劇場プロデュース
『未練の幽霊と怪物―「挫波」「敦賀」―』
- 日時 2021/6/5(土)~2021/6/26(土)
- 会場 大スタジオ
- 料金 一般:6,800円 U24チケット(24歳以下):3,400円 高校生以下割引:1,000円 シルバー割引(満65歳以上):6,300円
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KAme
先行 2021/4/10(土) - 一般発売 2021/4/24(土)
【当日券情報】
開演の45分前から、大スタジオ当日券売場にて若干枚数販売予定です。
枚数は各回で異なります。
<上演時間:約2時間(休憩含む)>
※1人1枚までとさせていただきます。
※ご購入者名及び連絡先をお伺いいたします。予めご了承ください。
※未就学児の入場はご遠慮ください。
※各種割引チケットは前売りのみの取り扱い。
演出の都合上、開演しますとご入場いただけないタイミングがございます。開演時間をご確認の上、お時間に余裕を持ってご来場ください。
また、途中退場されますと、お席にお戻りいただけないことがございます。あらかじめご了承ください。
第72回 読売文学賞 受賞!
能のフォーマットを応用し、ついえた「夢」を幻視する、レクイエムとしての音楽劇。
本作は2020年4月、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、6月ー7月に予定していた全公演を中止し、延期の機会をさぐることとなりました。中止から1年、オリジナルキャスト・スタッフで待望の劇場上演を果たします。
2021年の上演にあたって
幽霊は、現れるために、場所を必要とします。
そういうわけで、「未練の幽霊と怪物」の上演には舞台が、劇場が必要です。
わたしたちは去年の春、公演中止が決まったあとも、オンライン・リハーサルをやっていました。
延期して上演が行われることを見込んで、コンセプトや、このパフォーマンスに必要な感覚を共有するためのプロセスを踏んでいたのです。たいへん上首尾にいきました。
来る上演に向けて、あとは細部の精度にこだわっていくだけです。
準備は万端です。身体、音楽、空間、言葉。
観客のみなさんが幽霊の出現に立ち会うべく、劇場に来てくださるのを心よりお待ちしています。
岡田利規
作・演出:岡田利規
音楽監督・演奏:内橋和久
出演:森山未來、片桐はいり、栗原類、石橋静河、太田信吾/七尾旅人(謡手)
演奏 内橋和久 筒井響子 吉本裕美子
ザハ・ハディドをシテに描く『挫波(ザハ)』/高速増殖炉「もんじゅ」をめぐる『敦賀(つるが)』
現代演劇の言葉と身体、空間がおりなす可能性を開拓し、国際的に活躍する劇作家・演出家の岡田利規(チェルフィッチュ主宰)が、現存する世界最古の舞台芸術「能」に触発された音楽劇を上演します。
本公演は、ザハ・ハディドをシテに描く演目『挫波(ザハ)』
高速増殖炉「もんじゅ」をめぐる演目『敦賀(つるが)』の2演目で構成されます。
『挫波』ー東京五輪招致のため、2012年新国立競技場の設計者としてコンペで選ばれた天才建築家「ザハ・ハディド」。その圧倒的なデザインで脚光を浴びながら、後にその採用を白紙撤回され、それからほどなく没した彼女をシテとして描く。
『敦賀』―夢のエネルギー計画の期待を担い、1985年の着工以来一兆円を超す巨額の資金が投じられたものの、一度も正式稼動することなく、廃炉の道をたどる高速増殖炉もんじゅ。もんじゅを臨む敦賀の浜を訪れた旅行者が出会うのは――。
目に見えないもの、霊的な存在がその想いを語る「夢幻能」の構造を借り、岡田が問うものはー
社会とその歴史は、その犠牲者としての未練の幽霊と怪物を、
ひっきりなしに生み出して来て、今だって生み出し続けています。
わたしたちはそれら幽霊や怪物のことを見ないこと忘れてしまうことを、
その気になればできちゃうし、そのほうが快適な向きは確かにある。
でもそれらに、つまり直視しないこと忘却することに、抗うために、
能という演劇形式が持つ構造を借りて、音楽劇を上演します。 岡田利規
魅力的で個性的なアーティスト・出演者
作・演出には、従来の演劇の概念を覆すと評され、手がけた作品は世界90都市以上で上演をかさねるなど、国内外での活躍が目覚しい、作家・演出家・チェルフィッチュ主宰の岡田利規。
音楽は32年にわたって音楽監督として維新派に携わり、「NŌ THEATER」を始め、岡田のミュンヘン・カンマーシュピーレで発表した4作品の音楽を手がけた内橋和久が担当。内橋は即興演奏家としての活動と並行してUA、Salyu、細野晴臣、カルメンマキ等と歌にも積極的に取り組んでいます。
本作ではダクソフォン3重奏を軸に、能の囃子方の役を担います。
出演者には、個性的で才能あふれる俳優・アーティストが集います。俳優、ダンサーとしても常にその活動が注目される森山未來をはじめ、無二の存在感を放つ片桐はいり、独自の個性で俳優としても活躍目覚しい栗原類、若手実力派女優でダンサーでもある石橋静河、チェルフィッチュ作品にも多数出演し、映画監督としても話題を集める太田信吾が名を連ねます。さらに、シンガー・ソングライターの七尾旅人が出演。
類まれな歌い手の七尾が、劇中では謡をつとめ、内橋率いる演奏家とともに音楽劇としての能の根幹を担います。
リモート下でのクリエーションとオンライン上演、戯曲賞受賞について
中止発表後、カンパニーはリモートで稽古を行い、その成果の一部を映像作品『「未練の幽霊と怪物」の上演の幽霊』としてオンラインで上演しました。
岡田が「劇場が閉鎖している状況下だからこそ演劇の成立要件について考える、そして表現を発表する、という態度の表明」とした作品は、2回のみの上演でアーカイブもなく消えた作品であったにも関わらず、そのコンセプトと内容で大きな話題となり、今後への期待を集めました。その後、リモート稽古を経て完成・出版された戯曲は、本年2月、第72回読売文学賞(戯曲・シナリオ賞)を受賞しました。
延期から1年後となる2021年6月。映像作品での上演、文学賞受賞という大きな話題を経て待望の劇場上演です。
岡田利規(作・演出)
演劇作家/小説家/チェルフィッチュ主宰
1973年横浜生まれ、熊本在住。従来の演劇の概念を覆す創作活動で、国内外から注目される。2005年『三月の5日間』で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。同年7月『クーラー』で「TOYOTA CHOREOGRAPHYAWARD 2005ー次代を担う振付家の発掘ー」最終選考会に出場。2007年デビュー小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』を新潮社より発表、翌年第2回大江健三郎賞受賞。12年より岸田國士戯曲賞の審査員を務める。13年には初の演劇論集『遡行変形していくための演劇論』、14年には戯曲集『現在地』を河出書房新社より刊行。16年よりドイツ有数の公立劇場ミュンヘン・カンマーシュピーレのレパートリー作品演出を4シーズンにわたって務める。18年8月にはタイの小説家、ウティット・へーマムーンの原作を舞台化した『プラータナー:憑依のポートレート』をバンコクにて発表、12月にフェスティバル・ドートンヌ(パリ)、2019年には東京で上演。読売演劇大賞選考委員特別賞を受賞。2020年戯曲集『未練の幽霊と怪物 挫波/敦賀』(白水社)を刊行し、2021年1月に第72回読売文学賞 戯曲・シナリオ賞を受賞。KAATとは2011年の開館より関わりが深く、チェルフィッチュの5作品を上演、15・16年には自身初となるキッズプログラム『わかったさんのクッキー』を創作、全国13都市で上演した。
内橋和久(音楽監督・演奏)
ギタリスト、ダクソフォン奏者、コンポーザー、アレンジャー、プロデューサー
大阪府生まれ、ベルリン在住。レーベル「イノセントレコード(旧前兵衛レコード)」主宰。インプロヴィゼーショントリオ/アルタードステイツ主宰。83年頃から即興を中心とした音楽に取り組み、様々な音楽家と共演。映像作品や演劇などの音楽も手が掛ける。劇団・維新派の音楽監督を主宰松本雄吉が亡くなるまで30年以上にわたり務める。維新派以外にも宮本亜門、河原雅彦などの作品の音楽、近年は岡田利規のミュンヘン・カンマーシュピーレでの3作品の作曲を手がける。音楽家同士の交流、切磋琢磨を促す「場」を積極的に作り出し、95年から即興ワークショップ「ニュー・ミュージック・アクション」を神戸で開始。その発展形の音楽祭、フェスティヴァル・ビヨンド・イノセンスを96年より2007年まで毎年開催。これらの活動と併行して歌に積極的に取り組み、UA、細野晴臣、くるり、七尾旅人、青葉市子とも活動。Salyuとはデュオユニット「ウッタギッタ」を14年に結成。また、02年から07年までNPOビヨンド・イノセンスを立ち上げ、オルタナティヴ・スペース、BRIDGEを運営。現在はベルリンと東京を拠点に活躍。ソロプロジェクト“FLECT”ではエレクトロハーモニクスの16セカンドディレイマシンとサステナーを内蔵したゴダンのギターを駆使して、ギターを超越したサウンドスケープを作り上げる。一方、自身自己のバンドでは、パワーと独創性に満ちたギター的アプローチで、インプロヴィゼーション(即興)とコンポジション(楽曲)の境界を消し去っていく。親友でもあるギタリスト/ハンス・ライヒェルの発明によるダクソフォンの演奏者。新楽器レゾナントハープギターを17年に考案、演奏活動を始める。
七尾旅人 (ななお たびと/シンガー・ソングライター)
1979生まれ。98年のデビュー以来これまで『911fantasia』『リトルメロディ』『兵士 A』『Stray Dogs』などの作品をリリースし『Rollin'Rollin'』『サーカスナイト』などがスマッシュヒット。自らのライブ、イベント出演のほか、即興演奏家としても全共演者と立て続けに即興対決を行う「百人組手」など特異なオーガナイズを行い、オルタナティブ・シーンに地殻変動を与え続ける。その他、ビートボクサー、聖歌隊、動物や昆虫を含むヴォーカリストのみのプロジェクトなど、独創的なアプローチで歌を追求する。開発に携わって来た配信システムDIYSTARSを使って【DIY HEARTS 東日本大震災義援金募集プロジェクト】や、世界中の貧困地域、紛争地域から作品を募り流通回路を開く【 D I Y W O R L D 】を開設 。http://www.tavito.net/
岡田利規とのクリエーションには初参加。演劇等、パフォーマンス作品には初の出演となる。
<ご来場の皆さまへのお願い>
KAAT神奈川芸術劇場では新型コロナウイルス感染拡大予防対策を徹底し主催公演を実施します。ご来場前に必ず、劇場HPの「ご来場のお客様へのお願い」をご確認ください。
【STAFF】
美術 :中山英之
照明 :横原由祐
音響 :佐藤日出夫
衣裳 :Tutia Schaad
衣裳助手 :藤谷香子(FAIFAI)
ヘアメイク:谷口ユリエ
舞台監督 :横澤紅太郎
編集 :鈴木理映子
宣伝美術 :松本弦人 宣伝写真 :間部百合
宣伝衣裳 :藤谷香子 宣伝ヘアメイク:廣瀬瑠美
お問合せ(神奈川公演):チケットかながわ 0570-015-415(10:00~18:00)
企画製作・主催(神奈川公演):KAAT神奈川芸術劇場
<豊橋公演>
・日程:6月29日(火)19時、30日(水)14時30分
・会場:穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
・主催:公益財団法人豊橋文化振興財団
<兵庫公演>
・日程:7月3日(土)13時/18時、4日(日)14時
・会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
・主催:兵庫県、兵庫県立芸術文化センター
チラシダウンロードは以下のリンクから
掲載情報
2/9 SPICE 公演情報
2/12 CINRA.NET 公演情報
3/29 SPICE 公演紹介
4/1 バレエチャンネル 公演情報
4/6 ダ・ヴィンチ 公演情報
4/21 BARFOUT! 石橋静河さんインタビュー
5/1 ステージぴあ 石橋静河さんインタビュー
5/13 アクトガイド 森山未來さんインタビュー
5/14 神奈川新聞 片桐はいりさんインタビュー
5/20 BARFOUT! 森山未來さんインタビュー
5/20 ぴあアプリ 岡田利規さん、片桐はいりさん 対談
5/25 週刊朝日 片桐はいりさんインタビュー
5/27 ダンスマガジン 石橋静河さんインタビュー
5/31 FLIX plus 森山未來さんインタビュー
6/1 eclat 公演情報
6/1 RISO広報誌『理想の詩夏号 片桐はいりさんインタビュー
6/3 東京人 公演情報
6/3 ぴあアプリ 松本弦人さんインタビュー 中井美穂 めくるめく演劇チラシの世界 (第32回)
6/3 朝日新聞夕刊 岡田利規さんインタビュー
6/4 日経新聞夕刊 岡田利規さんインタビュー
6/7 SPICE 舞台写真&初日コメント掲載
6/7 ステージナタリー 舞台写真&初日コメント掲載
6/15 読売新聞夕刊 劇評
6/17 朝日新聞夕刊 劇評
6/18 日本経済新聞夕刊 劇評
6/18 TECTURE MAG 公演紹介
6/19 NewsSocra 劇評
6/21 Jstages.com 劇評
6/21 毎日新聞夕刊 劇評
7/7 神奈川新聞 劇評
8/24 RealTokyo 劇評
12/14 読売新聞夕刊 回顧2021ステージ
12/23 朝日新聞夕刊 回顧2021
出演情報
6/13 フジテレビ 7:00~7:30 「ボクらの時代」森山未來×石橋静河×長塚圭史
スケジュール
6.5(土) 17:00◎
6.6(日) 14:00
6.7(月) 19:00
6.8(火) 休演
6.9(水) 14:00
6.10(木) 19:00
6.11(金) 14:00
6.12(土) 13:00◎
6.12(土) 18:00 ♦ぴあ貸切
6.13(日) 13:00
6.14(月) 19:00
6.15(火) 休演
6.16(水) 14:00
6.16(水) 19:00◎
6.17(木) 19:00
6.18(金) 14:00
6.19(土) 13:00
6.19(土) 18:00★イープラス貸切
6.20(日) 13:00◎
6.21(月) 19:00
6.22(火) 休演
6.23(水) 14:00◎
6.23(水) 19:00
6.24(木) 19:00
6.25(金) 14:00◎
6.26(土) 12:00
6.26(土) 17:00
◎=託児サービスあり 公演一週間前までに要予約・有料(マザーズ:0120-788-222)
♦の回はチケットぴあ、★の回はイープラス のみでの販売となります。他プレイガイドでの扱いはありませんので御留意ください。
※誠に恐れ入りますが感染症拡大防止の観点より、お祝い花(ロビー花・楽屋花)、プレゼント、お手紙など差し入れは辞退申し上げます。
休演日
6.8(火)
6.15(火)
6.22(火)
チケット
チケット発売日 |
KAme先行(かながわメンバーズWEB先行販売): 2021/4/10(土) ~2021/4/23(金) かながわメンバーズ入会はこちら一般:2021/4/24(土) |
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チケット料金 |
全席指定(税込) 一般:6,800円 U24チケット(24歳以下):3,400円 高校生以下割引:1,000円 シルバー割引(満65歳以上):6,300円
※U24、高校生以下、シルバー割引はチケットかながわの電話・窓口・WEBにて4月24日より取扱い(前売のみ、枚数限定、要証明書)。 ※車椅子でご来場の方は事前にチケットかながわにお問い合わせください。 ※未就学児の入場はご遠慮ください。 ※営利目的の転売禁止。 ※感染拡大防止のため、当面は間隔を空けた座席配置にて販売いたしますが、状況により追加席を発売する場合がございます。予めご了承の程何卒よろしくお願いいたします。 |