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主催事業情報 2021/3/1 KAAT神奈川芸術劇場 2021年度ラインアップについて(3/2コメント・写真掲載)
KAAT神奈川芸術劇場では、白井晃現芸術監督の後を引き継ぎ、2021年4月1日より、長塚圭史新芸術監督が就任いたします。長塚圭史は、劇場開館の年である2011年に葛河思潮社 第一回公演「浮標」を上演して以降、多くの作品でKAAT神奈川芸術劇場に関わり、2019年からはKAAT神奈川芸術劇場芸術参与を務めています。
KAAT神奈川芸術劇場2021年度ラインアップチラシ
(3/5更新)<会見映像公開!>
3月1日に実施された会見映像をyoutubeにアップいたしました。ぜひご覧ください!
https://youtu.be/f1PCExMf79w
※公開終了しました(2024/3/31)
(3/2更新)<コメント&写真掲載!>
3月1日、「KAAT神奈川芸術劇場長塚圭史新芸術監督就任会見及び2021年度ラインアップ発表会」を実施いたしました。
長塚圭史 新芸術監督、白井晃 現芸術監督 のコメントとお写真をお届けします。
長塚圭史 KAAT神奈川芸術劇場 新芸術監督コメント
この劇場でテーマにしていきたいことは「ひらく」です。これを達成するために3つの方針を立てました。
1つ目はシーズン制の導入。劇場にリズムを作ります。まず4- 6 月はプレシーズンとして、実験的な公演を行っていきます。夏はキッズ・プログラム。秋から半年間はメインシーズン。メインシーズンにはテーマを掲げます。今年のテーマは「冒」。テーマにそって企画をプログラムしていきます。年間を通し、リズムをもって運営することで劇場に季節感を作りたいと思います。
2つ目は劇場そのものを「ひらいて」いくことを試みます。今年はアトリウムに特設劇場を設えて『王将』を上演。『冒険者たち』という県内巡演する企画を開催。劇場オープンスペースを活用した試みやクリエーション現場の公開など、新たな形で「ひらく」ことを展開していきます。
3つ目は、劇場が創造の場であるために、劇場の未来に向けて『カイハツ』というプロジェクトを立ち上げます。アイデアを練り上げたり、戯曲を研究したり「創造すること」に焦点をあて、アーティストがさまざまなアイデアをトライアルする場や機会を積極的に設けていきます 。
白井監督の熱意を引き継いで、劇場が新たな方向に舵を切っていけるように頑張ります。
白井晃 KAAT神奈川芸術劇場 現芸術監督コメント
2014年にアーティスティック・スーパーバイザー、 2016 年から芸術監督に就任し、この7 年間は身に余る重責と自分の能力との戦いだったように思います。就任当初、開館からまだ 3 年を経たばかりの KAATは「つくる劇場」として頭角を現してきた若い劇場でした。この強みを生かし、より強い発信力をもった劇場をと考え、東京とは一線を画す、挑発的・先鋭的な企画をプログラムしてきました。2019 年には主催公演が最高の入場者数を記録しました。 2018年、下北沢の小劇場で長塚さんが演出する『王将』を拝見する機会があり、エネルギッシュな内容と企画力に注目しました。そして、このエネルギーをぜひ劇場に注いでほしいと思いました。
未曽有の事態で、次の監督にバトンタッチするまでに達成したかったことができなかったのは残念ですが、芸術監督が代わることは変革の時でもあり、チャンスでもあるように思います。このような時勢の中でも長塚さんがより刺激的でわくわくするような劇場にしてくれると期待しています。この7年の間、関わってくださった全てのアーティスト・スタッフの皆さんに心から感謝します。長塚新芸術監督の船出を心よりお祝いします。
2021年度主催公演、主なラインアップ
※各演目の詳細は決まり次第、ホームページなどでお知らせいたします。
<プレシーズン>
◇KAAT神奈川芸術劇場プロデュース
2005年ロンドン市内で起きた地下鉄とバス同時爆破事件に想を得た意欲作を
KAATプロデュース公演初登場となる桐山知也が演出。
作:サイモン・スティーヴンス 翻訳:小田島創志 演出:桐山知也
出演:上田桃子 内田淳子 小川ゲン 奥村佳恵
竪山隼太 那須凜 平原慎太郎 堀部圭亮 (五十音順)
4月16日(金)-18日(日)<中スタジオ>
◇新ロイヤル大衆舎×KAAT
伝説の下北沢「楽園」公演から4年。アトリウム特設劇場にて『王将』待望の上演決定!
作:北條秀司 構成台本+演出:長塚圭史 音楽:山内圭哉
出演:福田転球 大堀こういち 長塚圭史 山内圭哉(以上新ロイヤル大衆舎)
常盤貴子 江口のりこ 森田涼花 弘中麻紀
櫻井章喜 高木稟 福本雄樹 荒谷清水 塚本幸男
武谷公雄 森田真和 田中佑弥 忠津勇樹 原田志
5月15日(土)-6月6日(日)<アトリウム特設劇場>
◇KAAT神奈川芸術劇場プロデュース
第72回読売文学賞受賞!!
能のフォーマットを応用し、ついえた「夢」を幻視する、レクイエムとしての音楽劇。
作・演出:岡田利規 音楽監督・演奏:内橋和久
出演:森山未來 片桐はいり 栗原類
石橋静河 太田信吾/七尾旅人(謡手)
6月5日(土)-26日(土)<大スタジオ>
◇KAAT神奈川芸術劇場プロデュース
演劇界の鬼才、タニノクロウが、“神奈川・横浜市のある地域、そこに暮らす人々の風景”を描く最新作。
作・演出:タニノクロウ
出演:安藤玉恵 金子清文 緒方晋 タニノクロウ 蘭妖子 +県民参加の皆様
6月6日(日)-20(日)<中スタジオ>
◇KAAT DANCE SERIES 2021
ストラヴィンスキーの作曲の根源に迫る傑作。
振付・ダンス:イスラエル・ガルバン
作曲・音楽監督:シルヴィー・クルボアジェ
ピアノ:シルヴィー・クルボアジェ、 コリー・スマイス
6月18日(金)-20日(日)<ホール>
◇KAATキッズ・プログラム2021
振付家・北村明子と現代美術家・大小島真木がタッグを組み、
「夏休み」をテーマに自然や生命をめぐる子ども向けダンス作品を上演。
振付:北村明子 舞台美術:大小島真木 音楽:横山裕章 (agehasprings)
出演:柴一平 清家悠圭 岡村樹 黒須育海 井田亜彩実 永井直也
7月12日(月)-19日(月)<大スタジオ>
<メインシーズン 『冒』>
◇KAAT神奈川芸術劇場プロデュース
歌舞伎でおなじみの「三人吉三」をモチーフに、型破りでハードボイルドな現代劇が誕生します。
脚本:野木萌葱 演出:シライケイタ
8月27日(金)-9月12日(日)<大スタジオ>
◇KAAT神奈川芸術劇場プロデュース
元禄時代の二つの恋の情景が、2021年の我々に問いかけることとは?
現代演劇の金字塔に、新芸術監督・長塚圭史が挑む。
作:秋元松代 演出:長塚圭史
出演:田中哲司/松田龍平、笹本玲奈/石橋静河 他
9月4日(日)-20日(月・祝)<ホール>
・北九州公演 9月下旬 北九州芸術劇場 中劇場
・豊橋公演 10月上旬 穂の国とよはし芸術劇場 主ホール
・兵庫公演 10月初旬 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
・松本公演 10月中旬 まつもと市民芸術館 主ホール 他
◇KAAT EXHIBITION 2021
うつし/思い寄せる。その瑞々しさと、ゆらめき/語りかける。それらが交感する世界を
志村の新作映像インスタレーションを通じて展覧します。
9月9日(木)-10月8日(金)<中スタジオ>
◇KAAT DANCE SERIES 2021×Dance Dance Dance@YOKOHAMA 2021
出演:小林十市 近藤良平ほか
9月23日(木・祝)-9月26日(日)<大スタジオ>
◇KAAT DANCE SERIES 2021×Dance Dance Dance@YOKOHAMA 2021
「Noism Company Niigata × 小林十市」
演出振付:金森穣
出演:Noism0 / Noism1 / Noism 2、小林十市
10月16日(土)-10月17日(日)<ホール>
白井晃×草彅剛のタッグで注目集めた話題作が待望の再演決定!
作:ベルトルト・ブレヒト 翻訳:酒寄進一
演出:白井晃 音楽・演奏:オーサカ=モノレール 振付:Ruu
11月14日(日)-12月3日(金)<ホール>
◇KAAT DANCE SERIES 2021
演出・振付・出演:伊藤郁女、笈田ヨシ
テキスト:ジャン・クラウド・カリエール 原作:三島由紀夫 音楽:矢吹誠
12月24日(金)-12月26日(日)<大スタジオ>
◇KAATカナガワ・ツアー・プロジェクト 第一弾
誰もが親しむアジアの古典『西遊記』をベースに、
長塚圭史が書き下ろし演出する、神奈川県内の伝説を巡る冒険譚!
原作:呉承恩『西遊記』
上演台本・演出:長塚圭史 共同演出:大澤遊 音楽:角銅真実
2022年2月8日(火)-2月16日(水)<中スタジオ>
・川崎公演 2月19日(土)、20日(日) 川崎市アートセンター<アルテリオ小劇場>
・相模原公演 2月23日(水祝) 杜のホールはしもと<ホール>
・大和公演 2月26日(土)、27日(日) 大和市文化創造拠点 シリウス1階 <芸術文化ホール メインホール>
・厚木公演 3月4日(金)、5日(土) 厚木市文化会館<小ホール>
・小田原公演 3月12日(土)、13日(日) 小田原三の丸ホール<小ホール>
・横須賀公演 3月19日(土) ヨコスカ・ベイサイド・ポケット
◇KAAT神奈川芸術劇場プロデュース
篠﨑絵里子×小山ゆうなの初タッグ
受け止めがたい現実を人はどのように受け入れていくことができるのか?
作:デヴィッド・リンゼイ=アベアー 上演台本:篠﨑絵里子 演出:小山ゆうな
2022年2月23日(水)~3月6日(日)<大スタジオ>
◇YPAM 2021‒ 横浜国際舞台芸術ミーティング
開館以来開催してきたTPAMを受け継ぎ、
国際的舞台芸術プラットフォームとして装いを新たに再出発します。
12月中旬<ホール・大スタジオ・中スタジオ>予定
[提携公演]
仕立て屋のサーカス 4月<大スタジオ>
錬肉工房 6月<中スタジオ>
とりふね舞踏舎 7-8月<大スタジオ>
劇団た組 10-11月<大スタジオ>
OrganWorks 12月<大スタジオ>
地点 1月<大スタジオ>
Baobab 1月<大スタジオ>
Co.山田うん 1月<大スタジオ>
BATIK 3月<大スタジオ> ほか
[その他主催公演]
神奈川県では、年齢や障がいなどにかかわらず、
全ての人が舞台芸術に参加し楽しむことができる共生社会の実現に向けて取り組んでいます。
https://kyosei-kyoso.jp
◆長塚新芸術監督が掲げる3つの方針◆
<シーズン制の導入>
新芸術監督就任にあたり、KAATでは今年度からシーズン制を導入致します。春~夏をプレシーズン、秋からをメインシーズンと位置づけ、毎年テーマを掲げます。今年の”メインシーズン”のテーマは「冒(ぼう)」。「冒」には「冒険」「冒涜」などさまざまな意味があります。未知なる世界へと踏み出す勇気、既成概念を打ち壊す芸術の原点、「冒」をイメージした多様なプログラムをお届け致します。ぜひご期待ください。
<ひらかれた劇場を目指して>
劇場の活動がより身近に感じられるように、より気軽に劇場を訪れることができるような工夫をしていきます。例えば外から見える吹き抜けの1階アトリウム(広場)を積極的に活かした事業や、劇場を飛び出し神奈川県内各地で上演する巡演企画を準備しています。
より地域に根差した公共劇場としての役割を強化していきます。
<豊かな創作環境作り・劇場の未来を考える>
「カイハツ」プロジェクトと称し、アーティストの方がアイデアの種を熟考し試す場を作り、将来上演できるような企画としていく新たな試みも実施いたします。数多くのアーティストが劇場を出入りし、相互交流を行うことによって、創作のための豊かな環境づくりと、そしてこれからの劇場の未来を考え、様々な挑戦をしていきます。
※2021年3月現在の情報です。今後変更の可能性もございますので、ご了承ください。