KAATフレンドシッププログラム
朗読「風の琴」
- 日時 2021/11/24(水)~2021/12/6(月) (10:30~18:00 開場)
- 会場 アトリウム
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お問い
合わせ KAAT神奈川芸術劇場 045-633-6500(10:00~18:00)
「KAATフレンドシッププログラム」は、街の一部である劇場、街に飛び出す劇場、またあらゆる人々に「ひらかれた」劇場を目指し、外を歩く人々からも中を見渡せるKAATのアトリウムを会場として、演劇・音楽・ダンス・現代美術・トークイベントなど、様々な企画を開催していきます。より多くの皆さまに劇場に親しんでいただくこと、劇場を開かれた場にしていくことを目指したプロジェクトです。 |
そのプログラムの一環として、アトリウムにて「いつでもどなたでも楽しめる朗読」を実施いたします。
見えづらい方、見えない方、聞こえづらい方、聞こえない方、暗い空間で静かに長時間留まることが苦手な方など・・・、「どなたでも」楽しめる作品です。
―劇場の館内各所に絵画が展示されている。
来館者は美術館のように、そしてふらりと自由に鑑賞してまわることができる。
見ると、絵画のそばにはQRコードがついている。
実は1枚1枚の絵画には物語があり、QRコードを読み取ると、俳優が朗読した物語を自身のスマートフォンで再生し、聴くことができるのだ―
KAATとみなさんとが、もっとフレンドリーにつながっていく“フレンドシッププログラム”アトリウム企画の第一弾、朗読『風の琴』。
著者である辻邦生が名画にインスピレーションを受け創作した物語世界を、自由に旅してみませんか?
【作品】『風の琴 二十四の絵の物語』辻邦生著(文春文庫)より
「妬(ねた)み」 (「老婆の肖像」(ラ・ヴェッキア)ジョルジョーネ)
「吝(しわ)い」 (「レオナルド・ロレダーノの肖像」ジョヴァンニ・ベルリーニ)
「地の掟(おきて)」 (サント・ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」ポール・セザンヌ)
「氷の鏡」 (「雪の狩人」ピーター・ブリューゲル)
【演出】桐山知也
【朗読】松田洋治、明星真由美
【開催時期】2021年11月24日(水)~12月6日(月) 10:30~18:00(受付は17:30まで)
【所要時間】1作品につき約15分程度
【入場料】無料
【事前予約】不要。ただし、感染症の状況により予約制で実施の可能性があります。予約制になる場合は、事前にHPやSNS等でお知らせします。
【鑑賞サポート】
・視覚に障がいがある方へ:絵画の説明文の音声があります。
盛り上がったインクで絵画に線や凸凹がついて輪郭がたどれる「触る絵」をお貸出しします。
点字パンフレットがあります。
・聴覚に障がいがある方へ:Webにて朗読の字幕動画をご覧いただけます。
※お聴きいただく際はイヤホンの着用を推奨いたします。
※対応機器を持っていない方にはMP3プレイヤーとイヤホンを貸出致します。(10:30~17:30。台数に限りあり)
※会場のアトリウムの無料Wi-Fiをご利用いただけます。
●辻邦生著『風の琴 二十四の絵の物語』
レオナルド・ダ・ヴィンチ、レンブラント、セザンヌ、ブリューゲルなどの絵画からインスピレーションを受け、小説家・フランス文学者の辻邦生氏が創作した24の物語。
時にロマンスを語り、時に人間の醜い内面を抉り出す。洗練された文章で、短編でありながら物語の世界に深く引き込まれる珠玉の作品集。
辻邦生(つじくにお)
小説家、フランス文学者。1925年9月24日東京都生まれ。東京大学大学院卒業。
1957年からパリ大学に留学し、帰国後の1963年「廻廊にて」で近代文学賞、1969年「安土往還記」で芸術選奨新人賞、1973年「背教者ユリアヌス」で毎日芸術賞、1995年「西行花伝」で谷崎潤一郎賞受賞。人間精神の高貴さを追求する独自の文学世界を展開した。
1975年学習院大教授。芸術院会員。1999年7月29日死去。73歳。
【プロフィール】
演出 桐山知也(きりやまともや)
舞台演出家。岐阜県生まれ。主な作品に『紙風船』『命を弄ぶ男ふたり』『ベニスの商人』(水戸芸術館ACM劇場)『ぼくらが非情の大河をくだる時-新宿薔薇戦争』(シアタートラム「日本語を読む」)『わが町』(文化庁次代の文化を創造する新進芸術家育成事業)『THE GAME OF POLYAMORY LIFE』(趣向)『彼らもまた、わが息子』(俳優座劇場プロデュース)『門』(劇壇ガルバ配信公演)『ポルノグラフィ』(KAAT神奈川芸術劇場リーディング公演)など。また、演出助手等として、野村萬斎、白井晃、蜷川幸雄、サイモン・マクバーニーといった演出家の作品に参加。近年の参加作品に『子午線の祀り』(野村萬斎演出)『銀河鉄道の夜』(白井晃演出)『罪と罰』(フィリップ・ブリーン演出)『ハムレット』(サイモン・ゴドウィン演出)などがある。2010年文化庁新進芸術家海外研修制度研修員として1年間ベルリンにて研修。
朗読 松田洋治(まつだ ようじ)
1974年ドラマ「母の鈴」で子役としてキャリアをスタート。85年『ブライトン・ビーチ回顧録』(青井陽治演出)で本格的に舞台デビューし、以後『テンペスト』、『夏の夜の夢』、『常陸坊海尊』、『薮原検校』(蜷川幸雄演出)、『ロミオとジュリエット』(坂東玉三郎演出)、こまつ座『人間合格』(鵜山仁演出)、『黙阿弥オペラ』(栗山民也演出)、KAAT神奈川芸術劇場『近松心中物語』(長塚圭史演出)など多くの舞台で活躍。またアニメ「風の谷のナウシカ」、「もののけ姫」、映画「タイタニック」など声優の仕事も多数。
朗読 明星真由美(みょうせい まゆみ)
大阪府出身。1990年、早稲田大学演劇研究会に入会。同年秋、「双数姉妹」の旗揚げに参加。近年の主な出演作に『ロックミュージカル騒音歌舞伎ボクの四谷怪談』(蜷川幸雄演出)、『藪原検校』(栗山民也演出)、『欲望という名の電車』(演出フィリップ・ブリーン)、『喜劇 老後の資金がありません』(マギー演出)、KAAT神奈川芸術劇場『常陸坊海尊』(長塚圭史演出)、音楽劇『銀河鉄道の夜2020』(白井晃演出)などがある。また、現在パルコ・プロデュース2021『ザ・ドクター』(栗山民也演出)に出演中。
企画製作・主催:KAAT神奈川芸術劇場 (公財)神奈川芸術文化財団 社会連携ポータル課
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会