地点『駈込ミ訴ヘ』『トカトントンと』

  • 日時 2013/3/7(木)~2013/3/26(火)
  • 会場 大スタジオ
  • KAme
    先行
    2012/11/16(金)
  • 一般発売 2012/12/1(土)

〈NIPPON 文学シリーズ〉第3弾
KAAT神奈川芸術劇場×地点 共同制作作品
地点『駈込ミ訴ヘ』『トカトントンと』
原作:太宰治 演出・構成:三浦基

KAAT神奈川芸術劇場がおくる、地点との共同制作作品第3弾。〈NIPPON 文学シリーズ〉 において、いずれも太宰治の小説を原作とした舞台、新作『駈込ミ訴へ』と、昨年上演し好評を博した『トカトントンと』を2本立てで上演いたします。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
当日券のご案内
各公演でご用意があります。詳しくは下記URLからご確認ください。
http://www.kaat.jp/news/2013/03/kaat-2025.html
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

天皇制と玉音放送、キリスト教と聖書
―日本《近代》への不断の探求

玉音放送の直後に聞こえた「トカトントン」の音に苛まれ、復興へ向かう社会の中で、ひとり虚無感を克服できない日本人―。『トカトントンと』は、戦後保留にされ続けてきた問題として天皇制を改めて捉え直す作品です。一方『駈込ミ訴へ』は、ユダがキリストを裏切るまでの心の揺れ動きを、一人語りの手法で描いた小説『駈込み訴え』の舞台化。この作品でテーマとなるのは、「キリスト教」です。

西洋社会の基盤となっているキリスト教は、西洋の近代、そしてそれを直輸入した日本の近代を把握するための重要な要素の一つです。芥川龍之介や太宰治といった日本の近代化に自覚的であった作家たちの興味もまた、聖書とキリスト教に向かいました。近代以降現代に至るまで、芸術が立ち向かうべき核心の一つがこの「キリスト教」にあると言っても過言ではありません。

なぜ社会は成熟しないのか。なぜ未だ解決されぬ苦しみがあるのか。太宰治は天皇制とキリスト教という大きな社会システムをとりあげ、それに対応できない個人を描写することで、現実を批評しようとしました。しかもその語り口は軽快で、聞く者を楽しませようという捨て身のサービス精神に溢れています。

この太宰スピリットを手がかりに、『駈込ミ訴ヘ』と『トカトントンと』という二つの作品を同時に上演します。現代社会を日本固有の天皇制と西洋的価値観であるキリスト教という両面から照射しようという野心満々の演劇です。


地点 Chiten

多様なテクストを用いて、言葉や身体、時間など、さまざまな要素が重層的に関係する演劇独自の表現を生み出すために活動している。劇作家が演出を兼ねることが多い日本の現代演劇において、演出家が演出業に専念するスタイルが独特。2006年、カイロ国際実験演劇祭においてベスト・セノグラフィー賞受賞。以降も、11年にモスクワ・メイエルホリドセンターにてチェーホフ作品、12年にロンドン・グローブ座においてシェイクスピア作品の上演を成功させ、国内外に活躍の場を広げている。

三浦基 Motoi Miura
地点代表。演出家。1973 年福岡生まれ、秋田育ち。桐朋学園大学演劇科・専攻科卒。99 年より文化庁派遣芸術家在外研修員としてパリに2 年間滞在する。2001 年帰国、地点の活動を本格化。05 年、京都に活動拠点を移転。07 年よりチェーホフ四大戯曲をすべて舞台化する〈地点によるチェーホフ四大戯曲連続上演〉に取り組み、第三作『桜の園』にて文化庁芸術祭新人賞受賞。11 年度京都市芸術新人賞受賞、他受賞多数。著書に『おもしろければOKか?現代演劇考』(五柳書院)。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

【新着ニュース】

3/15 劇団鼎談を公開~俳優の目から見える作品づくりの別の側面
その1「安部聡子×石田大×小林洋平」
http://chiten-kaat.net/special_issue_05.html
その2「窪田史恵×河野早紀×田嶋結菜(制作)」
http://chiten-kaat.net/special_issue_06.html

2/11 特設サイトで、片山杜秀氏と三浦基の対談を公開
http://www.kaat.jp/news/2013/02/hp.html

2/9 CINRAで対談公開
http://www.kaat.jp/news/2013/02/cinranet.html

2/7 特設ホームページで「全スタッフ・全キャストアンケート」開始
http://www.kaat.jp/news/2013/02/kaat-2022.html

1/17 地点2014年新作公演 出演者オーディション開催
http://www.kaat.jp/news/2013/01/post-194.html

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

地点『駈込ミ訴ヘ』『トカトントンと』


原作:太宰治

演出・構成:三浦基

出演:安部聡子 石田大  窪田史恵 河野早紀 小林洋平 青戸知(「駈込ミ訴ヘ」) 庸雅(「トカトントンと」)

スタッフ:

美術/山本理顕(建築家)
照明/大石真一郎
音響/徳久礼子
衣裳/堂本教子(KYOKO88%)
舞台監督/山口英峰
プロダクション・マネージャー/山本園子
技術監督/堀内真人 

宣伝美術・WEB/松本久木(MATSUMOTOKOBO Ltd.)

制作/伊藤文一、田嶋結菜
広報/熊井一記
営業/中里也寸志 



主催/KAAT神奈川芸術劇場(指定管理者:公益財団法人神奈川芸術文化財団)

平成24年度文化庁優れた劇場・音楽堂からの創造発信事業
助成/EU・ジャパンフェスト日本委員会

地点×KAAT 特設Webサイト
http://chiten-kaat.net/

=~=~=~=~=~=~=~=~=~=~=~=~=~=~=

<特別企画 開催決定のお知らせ>

『駈込ミ訴へ』『トカトントンと』について語る会
出演:三浦基(演出家・地点代表) 、片山杜秀(音楽評論家、思想史研究者)


12月、KAATにていよいよ本作品の稽古が始まります。
その稽古場で、演出家の三浦基氏が作品について語る記者懇談会を開催します。
普段は見られない製作発表を一般公開!
後半は評論家の片山杜秀さんをゲストにお迎えしてのトークショーを開催し、太宰文学とその背景に描かれた天皇制、キリスト教についてお話しします。
来年の公演と合わせてお楽しみください。

【日 時】 2012年12月22日(土)14:00~15:30 (13:45開場)
【会 場】 KAAT神奈川芸術劇場3階・中スタジオ
【定 員】 30名(先着順)
【参加費】 無料

当日も若干名受け付けます。(13:30より会場前で受付)
お申込み締切:12月19日(水) 先着順料
※12月20日には結果をご連絡いたします。

【お申込み方法】

(1) メールでお申込み
 
メールの標題を【地点 語る会】として、本文に下記1~4をご記入の上ご送信ください。

①氏名・ふりがな
②参加人数
③郵便番号・住所
④携帯番号/FAX番号(あれば)

メール送信先: oubo@kanagawa-af.org

(2) 下記申込書にご記入の上、FAXでお申込み

ダウンロードはこちら! ⇒ 地点トーク申込書.pdf
FAX送信先 : 045-681-1691

(主催・お問合せ)
KAAT神奈川芸術劇場 TEL.045-633-6500

※ご記入いただいた個人情報は、本事業に関するお知らせ以外には使用いたしません。

=~=~=~=~=~=~=~=~=~=~=~=~=~=~=

(原作)
太宰治

(演出・構成)
三浦基

(出演)

安部聡子
石田大  
窪田史恵
河野早紀
小林洋平 

青戸知(「駈込ミ訴ヘ」)

庸雅(「トカトントンと」)

スケジュール

3.7 (木) 19:30 駈☆
3.8 (金) 19:30 駈
3.9 (土) 19:30 駈
3.10(日) 16:00 駈
3.11(月) 休演日
3.12(火) 休演日
3.13(水) 休演日
3.14(木) 休演日
3.15(金) 19:30 ト
3.16(土) 19:30 ト
3.17(日) 16:00 ト
3.18(月) 休演日
3.19(火) 19:30 ト
3.20(水・祝) 16:00 駈
3.21(木) 19:30 駈
3.22(金) 休演日
3.23(土) 19:30 駈
3.24(日) 16:00 ト/19:30 ト
3.25(月) 19:30 駈
3.26(火) 19:30 駈

※開場は開演の30分前
☆印はプレビュー公演(3.7 (木) )

☆プレビュー公演のみ
一般=2,000円 U24=1,000円

チケット

チケット発売日

KAme先行(かながわメンバーズWEB先行販売): 2012/11/16(金) ~

かながわメンバーズ入会はこちら

一般:2012/12/1(土)

チケット料金
全席自由/入場整理番号付き ▼本公演 一般 3,500円 ◎2演目セット券 6,000 円 (枚数限定) ◎U24 1,750円 -24歳以下対象/枚数限定/要年齢証明書 ◎高校生以下割引 1,000円 -高校生以下対象/枚数限定/要生徒手帳 ◎シルバー割引 3,000 円 -満65歳以上対象/要身分証明書 ▼☆プレビュー公演 一般 2,000円 U24 1,000円