KAAT神奈川芸術劇場プロデュース

オイディプスREXXX

  • 日時 2018/12/12(水)~2018/12/24(月・休)
  • 会場 大スタジオ
  • KAme
    先行
    2018/9/2(日)
  • 一般発売 2018/9/16(日)

実力派のタッグで新たな『オイディプス王』が登場

2018年12月、KAAT神奈川芸術劇場では、
舞台『オイディプスREXXX』を上演いたします。
父を殺し、自らの産みの母と夫婦となった若き王が、破滅への道を転がり落ちるまでを描いたギリシャ悲劇の傑作『オイディプス王』を、
中村橋之助南果歩宮崎吐夢ら実力派キャストを迎え、若手演出家・杉原邦生が新たな切り口で上演します。

 


中村橋之助、ストレートプレイ初出演にして初主演!
南果歩との夫婦&母子役に挑戦!

タイトルロールのオイディプスを演じるのは、八代目中村芝翫を父に持ち、2016年に親子同時襲名でも話題を呼んだ歌舞伎俳優・四代目中村橋之助。歌舞伎作品以外の演劇の舞台に立つのは今回が初めてとなります。そのオイディプスの妻であり母・イオカステを演じるのは、確かな演技力で映像・舞台の世界で活躍し、今回2年ぶりの舞台出演となる南果歩。初共演の二人が、夫婦にして母子である複雑な関係をどのように演じるかが見所です。
そして、松尾スズキ主宰の人気劇団・大人計画に所属し、名バイプレイヤーとして数々の作品に出演する宮崎吐夢がクレオン(南演じるイオカステの弟)ほかを演じます。

 

木ノ下歌舞伎『勧進帳』で演劇界の話題をさらった杉原邦生、
初のギリシャ悲劇に挑戦!

演出を手掛けるのは、現代演劇界を牽引する若手演出家、杉原邦生。主宰劇団KUNIOの活動だけでなく、古典歌舞伎を独自の魅せ方で上演する木ノ下歌舞伎など外部演出作品も高く評価されています。特に今年3月KAATで上演した木ノ下歌舞伎『勧進帳』はこの秋パリ公演が決定し、今最も勢いのある演劇人の一人です。KAATプロデュース作品の演出は2016年「ルーツ」に続き2作目となり、杉原とは今後も複数年にわたり、KAATの空間を活かした創作を続けていく予定です。これまでベテラン俳優が演じることが多かったオイディプス役に歌舞伎界の若手実力派中村橋之助を配することによって、若き王の揺れ動く様や、その未熟さや愚かさを、鮮やかに描きたいと考える杉原。この新しい挑戦に、どうぞご期待ください。

 

タイトル「オイディプスREXXX」3つのXに込められた意味とは?

「REX」とは「王様」の意味。今回は古代ギリシャ悲劇の上演スタイルにならい、物語の主な登場人物をメインキャストの中村・南・宮崎の3人が演じ分け、オーディションで選出されたキャストを含むコロス(ギリシャの合唱隊)が彼らの運命を見届けます。タイトルの三つの「X」はこの3人のキャストと、物語に繰り返し登場する「三つの道」の象徴なのです。また、本作は2017年に出版されたばかりの河合祥一郎による新訳版(光文社古典新訳文庫「オイディプス王」)の初めての上演となります。

 

【あらすじ】
テーバイの都に突如襲いかかってきた疫病の原因が、先王ライオス殺害の汚れにあるとアポロンの神託によって知らされたオイディプス王は、早速犯人糾明に取りかかる。その犯人が実は自分であり、しかも産みの母と交わって子を儲けていたことを知ると、自ら目を潰し、王位を退く。

 

【作】ソポクレス 

【翻訳】河合祥一郎(光文社古典新訳文庫「オイディプス王」)

【演出】杉原邦生(KUNIO)

【出演】中村橋之助 南 果歩 宮崎吐夢

大久保祥太郎 山口航太 箱田暁史 新名基浩 山森大輔 立和名真大

 


12月18日19時の回公演中止に関するお知らせ 12/18
12月18日19時の回公演中止に関するお知らせ(続報)12/19 


【出演者コメント&舞台写真】

 

撮影:宮川舞子

中村橋之助 コメント

初めてのストレートプレイですが、素晴らしいカンパニーに恵まれて、毎日本当に楽しく充実しています。1ヶ月の長い稽古というのも初めてで、自分が感じたままを、芝居で表現できる喜びを感じています。歌舞伎の時とはまた違った緊張感がありますが、俳優としての今の「中村橋之助」を観ていただきたいです。強さや品格を持ちつつ、堕ちていく、オイディプス王の孤独を感じていただけるように、一生懸命つとめたいと思います。

 

南果歩  コメント

この作品は自分の中で復帰作と位置付けています。本当に良い作品と出会えた喜びをかみしめ、より自由に、より大きくしていくのが明日からの目標です。オイディプスとは母子であることは知らずに夫婦となるのですが、何故かつい母性が出てしまうところや、最後の最後まで本当に彼を愛していたのだというところを表現し、劇的な瞬間を大いに楽しみたいと思っています。今、私が「生きている」姿をぜひ観に来てください!

 

宮崎吐夢  コメント

今年もいくつかのお芝居に出演しましたが、最後にこんなに素晴らしい皆さんと作品に出会えてとても良い一年でした。来年から余生です(笑)今までギリシャ悲劇を全く知らなかったのですが、こんなに分かりやすく面白いものだと思わなくて、それをお客さまにも伝えられたらと思います。イオカステの弟クレオンの他にも2つの役をやりますが、滑稽な役どころでもあるのでギリシャ“喜劇”にならないように頑張ります!


!アフタートーク追加情報発表!

<トークゲスト決定!>
■2018年12月20日(木)14:00公演終演後
中村橋之助×坂東巳之助(歌舞伎俳優)


※20日14:00の回のチケットをお持ちの方のみご参加いただけます。

<スペシャル・アフタートーク開催決定!>
■2018年12月21日(金)19:00公演終了後
南果歩×中野信子(脳科学者)


※本スペシャル・アフタートークのみ、21日19:00公演以外のチケットをお持ちの方もご参加いただけます。

 


【掲載情報】

ぴあニュース 中村橋之助さん、南果歩さんインタビュー

SPICE  中村橋之助さん、南果歩さんインタビュー

ステージナタリー 杉原邦生さん、中村橋之助さん、南果歩さんインタビュー

omoshii  杉原邦生さん、中村橋之助さんインタビュー

 


杉原邦生(すぎはらくにお)

 

【演出家コメント】

これまで数々のベテラン俳優によって演じられてきたオイディプス王を、僕は“ひとりの青年”として描き出したいと考えています。地位と権力を得た若き王は、その未熟さゆえに周囲が見えなくなり、意見の食い違う者を責め立て、身近な人の助言も聞き入れず、一瞬にして自ら破滅への路を辿っていきます。おのれの才覚、地位を振りかざすその姿は、コンプレックスをひた隠そうと必死に足掻く、哀れで悲しいひとりの人間です。そんな揺れ動く青年・オイディプスこそが、この物語で描かれている王の姿なのだと僕は確信しています。

また、今回の演出では、コロス(古代ギリシャ劇の合唱隊)以外の8役をオイディプス王、イオカステ(オイディプス王の妻)、クレオン(イオカステの弟)を演じる3名の俳優が演じ分けます。これは、この作品が初演された当時(紀元前427年頃)の上演形式に則ったスタイルです。演劇的な仕掛けの中で観客とともにPLAY=遊びながら、“悲劇”の原点を生々しく、かつスタイリッシュにいまへ現出させたいと考えています。

 

 

 

  中村橋之助 コメント

ストレートプレイへ初挑戦となります。以前から、歌舞伎以外の舞台にも出演したかったので、本当に嬉しいです。女優さんとお芝居をすることも初めてですので、緊張します。父を殺し、母と知らずに関係を持ち、最後は自らの目をつぶす主人公は、歌舞伎にも出てきそうなキャラクター。古典戯曲という共通点もあります。2018年に生きるオイディプス王を、真新しい僕の可能性を、お客様にお見せできるよう臆さずに頑張ります。

 

   南 果歩 コメント

『オイディプス王』は、学生時代に出会った戯曲です。久しぶりの再会で、原点に立ち返るような感慨があります。当時はオイディプスに自分を重ねていましたが、先日、恩師に「お前もイオカステをやるような年になったか」と言われてしまいました(笑)。杉原さんは独特な感性の若手演出家。音楽やビジュアルも含め、従来のギリシャ悲劇のイメージを覆してくれるのではと期待しています。瑞々しくも頼りがいがある橋之助さんともご一緒できるのが楽しみです。

 

 

   宮崎吐夢 コメント

小劇場一筋の僕にまさかギリシャ悲劇の話が来るとは!宮藤官九郎さんにその話をしたら「君はどこに行こうとしているの?」と(笑)。ギリシャ悲劇は難しそうに思えますが、実は今あるあらゆる演劇の元になっている。僕は杉原邦生さんの演出作品が大好きなのです。ちまちませずに、一筆書きというか、ダイナミックさを押し出せる演出家だと思います。なぜ、杉原さんが僕を起用したのか、稽古を通して見つけるのが楽しみです。

座席イメージ図

 

空間構成:フジワラテッペイアーキテクツラボ
音楽:Taichi Master
作詞・ラップ指導:板橋駿谷
照明:横原由祐
音響:稲住祐平
衣裳:岡村春輝
ヘアメイク:国府田圭
ステージング:長谷川風立子
舞台監督:藤田有紀彦
演出助手:長町多寿子
ステージングアシスタント:仁科 幸
制作:飯野千恵子 澤藤歩
プロダクションマネージャー:安田武司
プロデューサー:石井宏美

 

協力:松竹株式会社
企画製作・主催:KAAT神奈川芸術劇場
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会

  

スケジュール

12.12 (水) 19:00
12.13 (木) 14:00
12.14 (金) 19:00★
12.15 (土) 14:00◎
12.16 (日) 14:00
12.17 (月) 14:00 ★
12.18 (火) 19:00(公演中止)
12.19 (水) 休演日
12.20 (木) 14:00◎★
12.21 (金) 19:00☆
12.22 (土) 14:00
12.22 (土) 19:00(振替公演)
12.23 (日) 14:00
12.24 (月) 14:00/19:00

★=アフタートークあり 
【アフタートークゲスト】
(予定・変更の可能性がございます)
★12.14(金)終演後 河合祥一郎(翻訳家・「オイディプス王」光文社古典新訳文庫翻訳)×白井晃(演出家・KAAT神奈川芸術劇場芸術監督)×杉原邦生
★12.17(月)終演後 木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)×杉原邦生
★12.20(木)終演後 中村橋之助×坂東巳之助(歌舞伎俳優) 

※14日、17日、20日のアフタートークは、当日のチケットをお持ちの方のみ、ご覧いただけます。
※トーク時間は終演後約20分間を予定しております。

☆=スペシャル・アフタートーク開催決定!
■12.21(金)終演後
南果歩×中野信子(脳科学者)

※本スペシャル・アフタートークのみ、21日19:00公演以外のチケットをお持ちの方もご参加いただけます。
※トーク時間は終演後約20分間を予定しております。


◎印の回は託児サービスあり。
 公演1週間前までに要予約・有料。
(マザーズ・TEL. 0120-788-222)

チケット

当日券
■上演時間:約1時間50分(変更の可能性もございます)
※途中休憩なし

【全席指定・税込】
一般 6,500円
開演45分前より、5F大スタジオ当日券売り場にて販売いたします。

※12月18日(火)19:00公演の当日券はございません。
※12月20日(木)14:00公演の当日券はございません。
※12月22日(土)14時の回は当日券はございません。
         19時(振替公演)は販売いたします。

※枚数には限りがございます。
※未就学児の入場はご遠慮ください。
※各種割引チケットは前売りのみの取扱い

チケット発売日

KAme先行(かながわメンバーズWEB先行販売): 2018/9/2(日) ~

かながわメンバーズ入会はこちら

一般:2018/9/16(日)

チケット料金
【全席指定・税込】 6,500円   U24チケット 3,250円 (24歳以下) 高校生以下割引 1,000円 (高校生以下) シルバー割引 6,000円 (満65歳以上) ※U24、高校生以下、シルバー割引は、9/16よりチケットかながわで取扱い(前売のみ、枚数限定)。 ※未就学児の入場はご遠慮ください。 ※営利目的の転売禁止。 ※開演時間を過ぎてからのご入場は、指定のお席へのご案内が出来ません。 ※車椅子でご来場の方は、事前にチケットかながわにお問合せください。事前にご連絡が無い場合は、ご入場をお断りする場合がございます。

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