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お知らせ 2022/2/2 KAATアトリウム映像プロジェクトVol.20|八木良太

KAAT神奈川芸術劇場エントランスに広がるアトリウムに映し出される巨大映像。2月2日(水)より、八木良太の3作品《First Light》《Time Resonance》《Sea & Metronome & Eye》を上映中です。

 

 

《First Light》03:12
Webカメラのレンズを外し、センサー部分に直接受光させた映像作品です。First Lightとは、望遠鏡などの最初の観測を意味する光学用語であり、作品自体も無機質で機械的な仕組みです。一方、映し出される映像は非常に有機的であり、生まれたての赤ん坊が見る最初の風景と重なっているように感じられます。

 

《Time Resonance》02:49
周期性を持つ2つのものがズレて重なることで、そこに存在しなかったものが見えたり、聞こえたりすることがあります。空間的な干渉縞はモアレと呼ばれ、時間的な干渉波はうなりと呼ばれています。2枚のパンチングメタルを重ね合わせてずらすと、ドット柄が拡大縮小して見えますが、これは視覚的な共鳴効果であり、モアレの一種です。ダイナミックに変化するドット柄を見つめていると、まるで眼底で像を直接受け止めるようにも感じられます。

 

《Sea & Metronome & Eye》03:00
マン・レイの「破壊されるべきオブジェ(または不滅のオブジェ)」は、既製品のメトロノームに白黒写真の目が取り付けられた、レディ・メイドのオブジェです。眼差しの先はどういう風景が映っているのだろうと思い、小型のカメラを目の代わりにメトロノームに取り付けました。水平の視点は左右に大きく傾き、脳を大きく揺さぶる作品です。

 

KAATアトリウム映像プロジェクト |八木良太
2022年2月2日(水)―2022年4月30日(土)  25日(月)※変更となりました ●会期中無休
10:00-18:00 ●夜公演がある日は終演時刻まで上映
観覧無料
 ※ご入館時、サーモグラフィーによる体温チェックがございます。


八木良太 LYOTA YAGI

見たいものしか見ない・聞きたいことしか聞かないといった、我々の制限的な知覚システムあるいは態度に対する批判的思考をベースに作品制作を行う。既製品を用いて作品を構成し、その現れによって人間の知覚やそれを利用した工学的システムを浮かび上がらせるような作品を発表している。音響作品をはじめとして、オブジェや映像、インスタレーションからインタラクティブな作品など、表現手法は多岐にわたる。主な展覧会に、「浦島太郎の宇宙旅行」(無人島プロダクション、東京、2021)、「サイエンス/フィクション」(神奈川県民ホールギャラリー、神奈川、2014)、「日常/オフレコ」(神奈川芸術劇場、神奈川、2014)などがある。
http://www.lyt.jp/

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