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お知らせ 2024/6/24 KAATアトリウム映像プロジェクト vol.28|THE COPY TRAVELERS

KAAT神奈川芸術劇場エントランスに広がるアトリウムに映し出される巨大映像。    
6月24日(月)より、加納俊輔、迫鉄平、上田良の3名からなるアーティスト・ユニットTHE COPY TRAVELERSの作品《THE COPY TRAVELERSのグリーン・ライト・ヨコハマ》を上映します。身の回りに溢れているものたちがコピーされ、横浜の風景とコラージュされていく映像作品です。      
 

上映期間

2024年6月24日(月)-8月下旬

●会期中無休 10:00-18:00

●夜公演がある日は終演時刻まで上映    
<観覧無料>

 

作品説明

THE COPY TRAVELERSのグリーン・ライト・ヨコハマ
THE COPY TRAVELERSのグリーン・ライト・ヨコハマ

《THE COPY TRAVELERSのグリーン・ライト・ヨコハマ》2024年 シングルチャンネルHDビデオ 22‘04“    
 

クロマキー合成とは、特定の色の成分から映像の一部を透明にしてそこに異なる映像を合成する技術である。背景色にグリーンが使用されることが多いのは、人物と補色関係にあるグリーンを用いることで合成の精度が上がるためである。本作〈THE COPY TRAVELERSのグリーン・ライト・ヨコハマ〉はこのクロマキー合成を用いた映像作品である。    
グリーンの紙が敷かれた作業台の上には、たくさんの印刷物や馬のフィギュア、木片や将棋の駒、ロープなどが雑多にぶちまけられている。まるで波によって打ち上げられた漂流物のようなそれらが、作業台に敷かれたグリーン(クロマ)の力によって、ある一定の場所に停留することなく、様々な空間や時間へと移動していく。    
目の前にある印刷物やモチーフの数々が横浜の風景と出会うことで「海辺」に打ち捨てられたもののように見えたり、「中華街」の看板のようになったりする。横浜の風景と作業台の上のモチーフたちが混じり合うことで全く違った風景が現れるのである。    
「歩いても歩いても 小舟のように」風景の中で揺れる漂流物。グリーンの力を借りて見たことのないヨコハマの街を照らし出したいと思う。

THE COPY TRAVELERS    

 

プロフィール

THE COPY TRAVELERS    
加納 俊輔 / 迫 鉄平 / 上田 良    
     
京都を拠点として活動する美術家、加納俊輔、迫鉄平、上田良によって2014年に結成されたユニット。    
個々の活動でも写真や映像をメインに活動している三人のエッセンスをミックスしながら、「複製」という手法の可能性について、コピー機やスキャナ、カメラなどのツールを用いて、日々、実験に勤しんでいる。アートブックの出版をはじめ、展覧会、ワークショップなどの活動を行なっている。    
近年の主な展覧会に、「考える手、滞空する目」(茨木市立ギャラリー、茨木クリエイトセンター、大阪、2023)、「日常をととのえる」(はじまりの美術館、福島、2022)「VOCA展2022 現代美術の展望-新しい平面の作家たち」(上野の森美術館、東京、2022)、「Super-fine」(イルミン美術館、ソウル、2021)、「MOTアニュアル2019 Echo after Echo:仮の声、新しい影」(東京都現代美術館 、東京、2019)などがある。    
▼作家Webサイト

https://www.instagram.com/the_copy_travelers/

THE COPY TRAVELERSのポップフライと空き地
〈THE COPY TRAVELERSのポップフライと空き地〉    
2021|インクジェットプリント、ターポリン|2500xx3750mm    
あの日のコピササイズ2019
〈あの日のコピササイズ2019〉    
2019|シングルチャンネルHDビデオ|29'11"
Waking, Jumping, Speaking, Writing.
「Waking, Jumping, Speaking, Writing.」SeMA STORAGE 2018 展示風景    
Photo:GIM IKHYUN
猫が映画を撮る時代
〈猫が映画を撮る時代〉    
2024|インクジェットプリント|420x297mm

 

▼KAATアトリウム映像プロジェクト上映作品一覧

https://www.kaat.jp/d/atrium