KAAT神奈川芸術劇場プロデュース
『ライカムで待っとく』
誰も読もうとしなかった、読まれなかった沖縄(こっちがわ)の物語は、沖縄の人々から我々が鋭く問われている、“今を生きる私たち”の物語。22年の話題作が、待望の再演!
作:兼島拓也 演出:田中麻衣子
出演: 中山祐一朗 前田一世 佐久本宝 蔵下穂波
小川ゲン 神田青 魏涼子 あめくみちこ
- 日時 2024/5/24(金)~2024/6/2(日)
- 会場 中スタジオ
- 料金 一般:5,500円 / 神奈川県民割引(在住・在勤):4,900円 / U-24:2,750円 / 高校生以下:1,000円 / 満65歳以上:5,000円
-
KAme
先行 2024/2/23(金・祝) - 一般発売 2024/3/2(土)
-
お問い
合わせ チケットかながわ 0570-015-415(10:00~18:00)
ニュース
当日券情報/新着情報
当日券情報
残席がある場合のみ、開演の30分前から、3階中スタジオ当日券売場にて販売いたします。
当日券販売の有無については、KAAT公式Xにて開演2時間前にお知らせいたします。
ご不明な場合は、チケットかながわへお問い合わせください。
TEL:0570-015-415
※1人1枚までとさせていただきます。
※キャンセル待ちとなる可能性がございます。
※ご来館いただいてもご購入いただけない場合がございます。
※各種割引チケットは前売りのみの取り扱い。
※未就学児の入場はご遠慮ください。
※開演後のご入場はお待ちいただき、指定席にご案内できない場合がございます。
開演時間をご確認の上、お時間に余裕を持ってご来場ください。
<上演時間:約2時間(休憩なし)>
【追加公演】6/1(土) 18:30開演
■追加公演は開演2時間前まで前売り券をご購入いただけます。是非ご利用ください!
詳細>>https://www.kaat.jp/news_detail/2000
▼公演アンケートはこちら
https://krs.bz/kanagawaaf/m?f=1823
舞台写真・初日コメント
舞台写真
初日コメント
兼島拓也(作)
まずは無事に幕が開き安堵しています。再演ではありますが、新たなものとして作品が立ち上がっていました。初演時、暗闇の中を皆で手を繋ぎ声をかけ合いながら進んだ道程。そのとき踏みしめた足元をいま一度確認し、そこから一歩踏み出すか、立ち止まってみるか、あるいは後退してみるか。そんな試行錯誤は再演だからと免除や軽減されることなく、むしろまとわりついて足元を重くします。その重みに足を引きずり、その足でこの国の地面を歩く。その地面はもともと海だったかもしれない、その足では立ち入れない地面がある。そんな「こっち側」の世界に観客の皆様を誘って迷子にさせる上演になっています。これからご観劇の方、この巨大な迷路の中で待っときます。
田中麻衣子(演出)
無事初日の幕を開けることができました。
初演である2022年公演、そして今回の2024年公演に携わった、全てのスタッフ・キャストの沖縄への関わりみたいなものが込められているのではないかと思います。
観ていただくタイミングや場所、時期、時間帯によっても、印象に残る言葉や場面が違うかもしれない作品です。現実が日々更新されていくのと同じなのかもしれません。
また明日からチーム全員で、6月2日までのKAAT公演、その後の京都、久留米公演、沖縄での大千秋楽まで、一回一回、大切に上演していきます。劇場でお待ちしています。
KAAT神奈川芸術劇場 RADIO KAAT Vol.22 ゲスト:兼島拓也さん、田中麻衣子さん
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『ライカムで待っとく』トレーラー映像
公演情報
誰も読もうとしなかった、読まれなかった沖縄(こっちがわ)の物語は、沖縄の人々から我々が鋭く問われている、“今を生きる私たち”の物語。
「沖縄は日本のバックヤード」
観客へ大きな衝撃を与えた“沖縄の犠牲の上に成り立っている日本という国”という想い。
沖縄本土復帰50年となった2022年12月に上演された、沖縄在住の若手劇作家・兼島拓也が書き下ろし、沖縄に出自を持つ田中麻衣子が演出を手掛けた『ライカムで待っとく』。短い上演期間にも関わらず、観客に大きな衝撃を与えました。また第30回読売演劇大賞優秀作品賞受賞、第26回鶴屋南北戯曲賞ノミネート、第67回岸田國士戯曲賞最終候補作に選ばれるなど話題を呼びました。
この作品は、アメリカ占領下の沖縄で起こった1964年の米兵殺傷事件を基に書かれたノンフィクション「逆転」(伊佐千尋著、新潮社・岩波書店刊)に着想を得て、当時の資料や、現代を生きる東京の若者たち、基地問題の専門家、同じ基地の町・横須賀に暮らす人たちなどにヒアリングし、田中と推敲を重ねながら、1年の歳月をかけて兼島が書き上げたものです。
本作には、米軍基地が身近にある環境で生まれ育ち、現在も基地と生活が隣接している中で活動を続ける兼島の、「沖縄は日本のバックヤードではないのか」「沖縄の犠牲の上に成り立っている日本という国」という想いが織り込まれています。沖縄の過去と現在と未来が交錯する軽快なミステリータッチの物語の中で、私たちは知らぬ間に沖縄の複雑性やこの国の在り方を直視させられるのです。
沖縄で生まれ育った兼島だからこそ書ける視点と、その本質を丁寧に演出した田中による、これまで誰も読もうとしなかった、読まれなかった沖縄(こっちがわ)の物語は、沖縄の人々から我々が鋭く問われている、今を生きる私たちの物語なのです。
2022年初演時劇評
沖縄の理不尽 実感した先に 1964年に普天間で起きた事件を起点に、劇作家・兼島拓也が、自身が住む沖縄の過去、現在、未来へと長い線を引く。それは怒りや涙が刻まれた太線でなく、うちなーぐち(沖縄語)のように柔らかく、だからこそ深く届く。(中略) 徳永京子(演劇ジャーナリスト) 朝日新聞 2022年12月8日(木)付<一部抜粋> |
あらすじ
雑誌記者の浅野は、60年前の沖縄で起きた米兵殺傷事件について調べることになったのだが、実はその容疑者が自分の妻の祖父・佐久本だったことを知る。調査を進めながら記事を書くうち、浅野は次第に沖縄の過去と現在が渾然となった不可解な状況下にいざなわれ、「沖縄の物語」が育んできた「決まり」の中に自分自身も飲み込まれていく……。
【客席イメージ図】
掲載情報
3/2 ぴあアプリ 兼島拓也さん、中山祐一朗さんインタビュー
3/9 ローチケ演劇宣言!兼島拓也さん、中山祐一朗さんインタビュー
3/15 朝日新聞 横浜版 公演情報
4/ 1 カンフェティ 兼島拓也さん、中山祐一朗さんインタビュー
5/10 神奈川新聞 兼島拓也さんインタビュー
5/15 BRUTUS 兼島拓也さんインタビュー
5/17 沖縄タイムス 兼島拓也さん、田中麻衣子さんインタビュー
5/17 琉球新報 兼島拓也、田中麻衣子さん、佐久本宝さんインタビュー
5/21 読売新聞 兼島拓也さん、田中麻衣子さんインタビュー
5/22 おけぴ 田中麻衣子さん、あめくみちこさんインタビュー
5/22 anan 兼島拓也さんインタビュー
5/24 沖縄タイムス 佐久本宝さんインタビュー
5/30 琉球朝日放送 特集 沖縄と日本の在り方を問う 舞台「ライカムで待っとく」兼島拓也さん、田中麻衣子さん、佐久本宝さん、あめくみちこさん出演
6/3 しんぶん赤旗 劇評
6/ 7 悲劇喜劇 2024年7月号 兼島拓也さん寄稿
6/14 沖縄タイムス 劇評
6/15 朝日新聞 兼島拓也さんインタビュー
キャスト・スタッフ
【作】兼島拓也
【演出】田中麻衣子
【出演】
中山祐一朗 前田一世 佐久本宝 蔵下穂波
小川ゲン 神田青 魏涼子 あめくみちこ
コメント
兼島拓也 (作)
この作品を再演することができ、とても光栄です。初演から2年、ウクライナでの悲劇は未だ収束せず、あらたにガザ地区でも見るに堪えない事態が勃発し、心が苦しくなるばかりです。
私が住むここ沖縄は、相変わらず「決まり」が覆ることもなく、粛々と、そして堂々と、物事は進んでいきます。先日屋久島沖でオスプレイが墜落した後、同じ機体たちは1週間ほど何事もなく飛び続け、休憩に入りました。この文章が公開される頃には、優雅に、気持ちよく飛び回っているでしょう。
本土復帰50年というお祭りも終わり、変わらず嫌な方へと変わり続ける世界の中に、この作品が何かしらの影響をもたらしてくれたらと願いますが、まあ、どうなんでしょう。
田中麻衣子(演出)
沖縄本土復帰50年の冬に上演した『ライカム〜』の再演です。兼島さんのセリフを先頭に、皆で、一層、熱気を帯びたものにしたいと思っています。歌って踊ってお酒を飲んで三線弾いて、集まっておしゃべりすることが大好きな登場人物たちを、ぜひ観に来てください。沖縄と神奈川、1964年と2024年、あっち側とこっち側、、突きつけられる現実を、劇場で体感してください。
プロフィール
作・兼島拓也
1989年、沖縄県沖縄市出身。
2013年に演劇グループ「チョコ泥棒」を結成し、脚本と演出を担当。沖縄の若者言葉を用いた会話劇を得意とし、コメディやミステリを軸としたオリジナル脚本の上演を行う。また、琉球舞踊家との演劇ユニット「玉どろぼう」としても活動する。
脚本を担当したオーディオドラマ『ふしぎの国のハイサイ食堂』(NHK・2021年)で第31回オーディオドラマ奨励賞入選。『Folklore(フォークロア)』(2018年)で第14回おきなわ文学賞シナリオ・戯曲部門一席を受賞。
『ライカムで待っとく』が第30回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞、第26回鶴屋南北戯曲賞および第67回岸田國士戯曲賞で最終候補となる。
演出・田中麻衣子
兵庫県宝塚市生まれ。日本大学芸術学部演劇学科卒業。
主な演出作品に『かけがえのない日々ー冷蔵庫のうえの人生』『君は即ち春を吸ひこんだのだ』『ローズのジレンマ』『Shakespere’s R&J』『Ordinary Days』『A New Musical ゆびさきと恋々』『怪物/The Monster』『どうぶつ会議』『血の婚礼』『胎内』『罪と罰』他。
2014年文化庁新進芸術家海外派遣制度でロンドンにて研修。Théâtre MUIBO主宰。
【STAFF】
美術:原田愛
照明:齋藤茂男
音楽:国広和毅
音響:徳久礼子
衣裳:宮本宣子
ヘアメイク:谷口ユリエ
演出助手:戸塚萌
舞台監督:藤田有紀彦
スケジュール
開場は開演の30分前
◎=託児サービスあり 公演1週間前までに要予約・有料(マザーズ0120-788-222)
■=記録撮影のため客席にカメラが入ります。あらかじめご了承ください。(5/31)
☆=終演後にアフタートークを行います
♡=聴覚の障がいがある方等のために、セリフや効果音などをお手元でご覧いただけるタブレット字幕をお貸出しいたします(事前申込制)。
追加公演決定!(5/22更新)
ご好評につき、追加公演が決定いたしました。
6/1(土) 18:30開演
【チケット発売】一般発売:5/23(木)10:00~
【チケット取り扱い】チケットかながわ、チケットぴあ
【アフタートーク】
■5月24日(金)19:00終演後
<アフタートーク出演者>
・兼島拓也(作)
・田中麻衣子(演出)
・長塚圭史(KAAT神奈川芸術劇場 芸術監督)
<所要時間:20分程度>
※アフタートークは当日のチケットをお持ちの方のみ参加できます。
【鑑賞サポート】※要事前申込
■2024年5月29日(水)14:00 / 2024年5月30日(木)19:00
ー聴覚に障がいのある方へのサポート(タブレット型字幕機のお貸出し)
▼詳細・ご予約は、社会連携ポータルサイトをご覧ください
https://social-inclusion.kanagawa-arts.or.jp/support/87
<上演時間:約2時間(休憩なし)>
ツアー情報
【京都公演】2024年6月7日(金)~8日(土) ロームシアター京都 サウスホール
【福岡公演】2024年6月15日(土) 久留米シティプラザ 久留米座
【沖縄公演】2024年6月22日(土)~23日(日) 那覇文化芸術劇場なはーと 小劇場
チケット
チケット発売日 |
KAme先行(かながわメンバーズWEB先行販売): 2024/2/23(金・祝) ~ かながわメンバーズ入会はこちら一般:2024/3/2(土) |
---|---|
チケット料金 |
全席指定(税込) ※神奈川県民割引は、チケットかながわの電話・窓口にて2月23日より取り扱い(前売のみ、枚数限定、要住所確認) |
<ご来場の皆さまへのお願い>
ご来場前に必ず劇場HPの「ご来場のお客様へのお願い」をご確認ください。
※誠に恐れ入りますが感染症拡大防止の観点より、お祝い花(ロビー花・楽屋花)、プレゼント、お手紙など差し入れは辞退申し上げます。
※上演中・開演前・休憩中・終演後を問わず客席からの舞台撮影はご遠慮いただいております。
主催・企画制作:KAAT神奈川芸術劇場
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会
一般財団法人地域創造